不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
「うん。あっためて……くれる?」


口にしたとたん、後悔した。

今日の私はどこかおかしいのかな。なんでこんなに大胆なんだろう。

急にどうしようもなくはずかしくなって、顔が熱くなる。


「どうしたの? なんか今日、エロいね」


卓巳君は口の端を上げて、からかうようにそう言うと、私の髪を頬に沿ってかき上げる。

そして、またキスをする。

さっきよりも、ずっと深く、深く……。


卓巳君の息が、熱が、私の中に入りこんでくる。

頭がぼんやりしてきて、もう立っていられない。

ひざがガクガクしてきて崩れそうになった瞬間、絶妙なタイミングで腰に手を回された。

そして、さらに引き寄せられる。

いつも思うけど、こういうキスって、どのタイミングで息をすればいいのかわかんない。

鼻ですればいいのかな? 


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