Dead or Alive
「マミ、そのPSPソフトってさ、新しいのだよね?」
「わかる!?わかる!?これね、土曜日に買って朝早く来てクリアしたの!!」
青柳さんは目を輝かせて林谷さんの手を握る。
実は、林谷さんも名は知れてないがかなりのゲーマーだ。
休日は2人でゲームをしているらしい。ま、私にはゲームの良さがわからないけれど。

「それってさ、最近話題だよね。あたしも欲しくて店に行ったんだけど、生憎売り切れで」
「ドンマイドンマイ。エビってPSP持ってる?今度貸すよ」
「本当!?ありがとマミ!」
「ゲームかあ。私中2以来やってないなあ、そういえば。ハルナ、終わった?」
「おけおけ!ありがとチナツー!ちょー助かったフゥー!!」
「テンション高……っ」
辻村さんにプリントを返し抱きついて奇声を発する大峰さんを見て、思わず声が漏れる。
まあ、そんなところが大峰さんらしいのだけれど。

「マミ、本っ当器用だよねー。私、まだクリアできてないソフトあるのに。ね、林間になんのゲーム持ってく?」
「んとねー、プレステ、PSP、DS、3DS、ファミコン、うーっ、あと家にあるゲーム全部!!」
「持ってくの多過ぎだろ!つか入りきらないしにもけんで没収されるよ!?んなの必要ないから!!」
突飛な事を言う青柳さんに突っ込みをいれる。
彼女は頬を膨らませた。

いや、そんな顔してもダメなモンはダメだからね!?
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