絶体絶命!死のバトル
あたしはアーテを出した。
もちろん、向こうのグループも。
「今日は、“ここ”で行われます。」
あぁ、なるほど。
さっき見た机と椅子は、ここでするためか。
「教科は…、五教科、全てです。数学は伊織様。英語は広也様。理科と国語は道香様。社会は明日美様。これで、行った方がよろしいかと。」
「今日は、二回目とか、ないの?」
「はい、ございません。最終戦特別ルールになっています。」
「そっか。」
そして、数学のテストが始まった。
伊織が、緊張した面持ちで、椅子に座る。
大丈夫、伊織。
青斗がついてるよ…!!
伊織は、どんどんシャーペンを走らせている。
…良かった、順調そう。
相手のチームの男子も、ゆっくりだけど、進んでる。
伊織が終わり、男子が終わる。
こんな流れで、数学のテストは終わった。
「どう?大丈夫そう?」
あたしが伊織に聞くと、伊織は
顔の前で、ピースを作って見せた。