魔法のハンドクリーム
大翔からそう言って渡されたハンドクリーム。クリスマスなんてもう随分前に終わってもう年だって明けてる。


それでもその気持ちが嬉しくて思わず瞳が潤む。



「ママ?大丈夫?お腹痛いの?」
「ううん、嬉しいの」



そっと握られた左手。


でも、それは千陽の手じゃない。
千陽を抱っこした大翔の手。



「じゃあ行こっか」



強く握り締められた手。そっか、あたしこの手が恋しかったんだ。


千陽の手も好き。小さくて可愛い。だけど大翔の大きく包み込んでくれるようなこの手が好き。



あたしが笑うと千陽も大翔も笑ってくれる。これがあたしの幸せ。



強く握り締められた手を大事にこれからもこの幸せが続きますように。
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