ずっと、好きでいる。








『大事な事を後回しにすんな』








そうだ。 優貴は、当たり前の様にやってくると思っていた『明日』が当然の様にやって来ない事を知っている。







優貴には、優子に伝えたかった事がたくさんあったに違いない。








「・・・・・・・・・・・優貴の言う通り。 オレ、藍のトコ行ってくる。 言っとくけど、1人で行くのが嫌とかじゃないから。 優貴の口から『藍の事が好きなんだよ』って聞いたら、藍、絶対喜ぶだろうなって思っただけだから」








『オレが家出たらちゃんと鍵閉めろよ』優貴の頭を撫でて玄関に向かう。








「・・・・・・・・・・・・本当にそうかな。 他人の子どものオレにそんな事言われて喜ぶかな」







優貴が、顔を歪めて瞳を伏せた。
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