演劇部の記憶
《甲子園の優勝投手になった俺は、当然大学入試の校内推薦をもらえると思っていた。しかし、高校途中からの転入生ということで推薦をもらえず落ち込んでいく。そして、追い討ちをかけるように、野球部の後輩の不祥事。残った後輩のフォローをしようとする俺と事件の収束を図ろうとする高校側。そのうち俺は、俺の存在する意味がわからなくなり、ついに自殺を図るが……》
  
 脚本のあらすじはこんな感じだった。事件の収束を図ろうとする高校側に対して、後輩のフォローをしようとする俺。一人称は違うけど、高校野球部を舞台にした学校という権力に楯突く話。わたしがやらずして誰がやる。
 《第30回 若者の祭典 演劇部門 地区大会》にわたしは参加を決めた。

 
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