【完】籠球ロマンティック
近くの公園のベンチに座った律子に、恋夜はコンビニで買った袋を差し出した。
「肉まんとピザまん、どっちだ?」
「肉まん」
「お、ラッキー。俺ピザまんの気分」
『よっこらせ』とおじさん臭く声を出して隣に座った恋夜は、袋の中からピザまんとホットカフェオレを取り出す。
袋の中身は、恋夜が律子の為に買ってきた肉まんと、同じくホットカフェオレの缶がひとつずつ残った。
「ありがと。何か、レンが瓶ソーダ以外の飲み物飲んでるの、珍しいわね」
「おー?あれは、バスケした時限定なんだよ。動いてねぇのに寒くて飲めるかよ」
そう言ってピザまんの袋を折って中身を出し頬張った恋夜は、熱かったのか大きなつり目を細める。
その顔は、なんだか陽だまりの中で微睡む猫のように、柔らかくて愛らしい。