【完】籠球ロマンティック
昔から、必要なものと不要なものを振り分けて、不要なものは処分するのが性分の律子。
そんな律子にとって、捨てられないきらびやかな装飾品達は、首を絞める存在だった。
日々、それに対しての葛藤と生きていた律子に『始まり』出来事が起きたのは、中学校二年生の冬の日。
女子バスケ部が二年生主体で動くことに慣れ始めたその日、律子は、サッカー部の同級生に告白されたのだ。
その同級生は学年でも人気があり、バスケ部の中にも好意を持っている女子がいた。
律子にとっては同じクラスになったこともなく、数える程しか会話をしたことのない存在だったものだから、正直、この告白は鬱陶しいものだった。
あぁ、また、この『要らないもの』を見て、こんなことを言ってきているのね。
律子はそう思い、その、殆ど知らない相手に失望し、その告白を断った。
しかし、この告白こそ、全ての始まりだったのだ。