【完】籠球ロマンティック
《1on1に登場したのは、白熱の戦いにこれまでノータッチのナンバー0…恋する夜なんてオシャレな名前の生意気ヤロー、ラブボーイ!》


「えぇい煩い!控えだったのは作戦だって言ってんだろーが!」


イツの解説に思わずいつも通りにツッコミをかますと、ギャラリー達がどっと沸き上がる。


《対するは、ソードマンのパワープレイヤー、爽やかに笑っているが思春期真っ盛り、実は夜もスゴいかも?なナンバー5、タイガー!》


解説と歓声に包まれたトラは、未だにその空気に慣れないのか、頬を人差し指で掻く。


「え、トラ夜の方もスゴいの?」


「……想像に任せるわ」


なんて、男子高校生特有のちょっとした下ネタトークをしていると、審判のリューイからボールがトラの手元へ渡される。


「点差は無いようなものだけど、まぁ一応劣勢の方からオフェンスね」


「お、ラッキー。レンボールだったら不利だなぁって思ってたんだ」


がっしりした見た目だが、おっとりした性格は変わらないかつての相棒に、俺は良く分からない嬉しい感情が芽生え、ふは、と声を出して笑った。
< 285 / 388 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop