幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜



確かにただの幼なじみかもしれない。

あいつには真鍋がいることだって分かってる。



だけど…


「ごめん岡崎、俺…あいつのこと…ほっとけない」




強く掴まれた腕をふりほどいていた。


走り出していた。

無我夢中だった。



「みのり!」


保健室のドアを勢いよく開けた。



「何しに来たんだよ」


だけどそこには真鍋とアリサちゃんがいて。



「あのっ…みのりは…大丈夫なのか」


祈るような思いでふたりにそう聞いた。



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