ド天然!?魔女っ子の秘密【side story】
『…ど、うして…』
起き上がろうとすると、全身に激痛が走る。
思わず顔を歪めると、その場にいる全員から、無理に起き上がろうとするな、と注意された。
仕方なく、体を横たわす。
『ど、うして…俺は、病院に?』
すると皆顔を暗くした。そして黙り込んでしまった。
しばらくの沈黙ののち、
『私が説明します』
姉さんは他の二人に言った。
そして俺の方を向くと、
『翔太、よく聞いてください。実は…』
説明を始めた。
俺は驚愕した。
サファイアが俺の体を乗っ取り、魂を取り込んだこと。
そしてサファイアが率いる"サファイア"と、由良が率いる"ガーネット"が、戦ったこと。
そこで由良がサファイアを心の闇から救い、そして俺を救うために…そのために自らの魔力を全て使い果たしたこと。
そのために由良は、魔力を完全に失った状態のまま、今もずっと眠っていること。
『俺、何も覚えていない…』
そんなことがあったなんて…
『あなたはサファイアに魂を取り込まれていたから…だから何も覚えていないんだと思います』
だから自分を責めないで、と姉さんは言った。
『俺が、弱くなければ…』
サファイアに付け入る隙など与えないほど強ければ、こんなことには…
そう思うと、自然と拳に力が入る。
サファイアよりも、自分が恨めしい。
起き上がろうとすると、全身に激痛が走る。
思わず顔を歪めると、その場にいる全員から、無理に起き上がろうとするな、と注意された。
仕方なく、体を横たわす。
『ど、うして…俺は、病院に?』
すると皆顔を暗くした。そして黙り込んでしまった。
しばらくの沈黙ののち、
『私が説明します』
姉さんは他の二人に言った。
そして俺の方を向くと、
『翔太、よく聞いてください。実は…』
説明を始めた。
俺は驚愕した。
サファイアが俺の体を乗っ取り、魂を取り込んだこと。
そしてサファイアが率いる"サファイア"と、由良が率いる"ガーネット"が、戦ったこと。
そこで由良がサファイアを心の闇から救い、そして俺を救うために…そのために自らの魔力を全て使い果たしたこと。
そのために由良は、魔力を完全に失った状態のまま、今もずっと眠っていること。
『俺、何も覚えていない…』
そんなことがあったなんて…
『あなたはサファイアに魂を取り込まれていたから…だから何も覚えていないんだと思います』
だから自分を責めないで、と姉さんは言った。
『俺が、弱くなければ…』
サファイアに付け入る隙など与えないほど強ければ、こんなことには…
そう思うと、自然と拳に力が入る。
サファイアよりも、自分が恨めしい。