幼なじみにわたしの生死がかかってる件
ああ、そうだ。
今日はわたしの誕生日。
『これ、これ…違う。』
ちゃんと、わたしの大好きなフルーツタルトのホールで、プレート付きで。
わたしが自分で買ったのと違う段の、奥の奥のほうに隠してあったんだと思う。
「なんだ違うのか」って、なんてことなさそうな声がした。
そんなスイが、とてつもなく大好きだ。
『スイスイスイスイスイー!』
「泳ぐなうぜえ。ケーキあったんだろ、良かったなコウ。」
ソファに座るスイの膝に顔をぐりぐり押し付けていると、うぜえと言いながらも止められなかった。
『スイ、ありがとう。』
ぐりぐりするのを一旦とめて、そう言った。
返事はない。
でもそれが究極的にスイらしかった。