【永遠の愛を繋ぐ2人の手】(*ラブコスメ参加作品)
私が2人に言えなかった
もう一つの事…それは…。
関西に戻った後
叔母の紹介で
地元に住む男性とお見合いをして
出来るだけ早く結婚する事だった。
「…愛梨…間違ってる。
私も遥晃も
愛梨が仕事辞めて家業を継ぐのは
寂しいけど、親孝行だと思うから
仕方ないなと思うようにしてるけど
お見合いは間違ってるよ…。」
「……。」
「…どうして?
愛梨は菊田が好きなんでしょ?
ずっと好きだったんでしょ?
なのに、想いを伝えずに
無理やり諦めてお見合いに進むなんて
そんなの…。
本当の親孝行とは…言えないわ…。」
「……。」
「…ねえ、答えてよ…愛梨。
どうして、菊田に言わないの?
好きなのにどうして
彼にぶつかりもしないまま
諦めようとするの?」
湖奈美の目に涙が滲んだ。
本当に私を心配してくれているのが
痛いほど感じた。
「…俺も湖奈美に同感だよ。」
黙っていた遥晃も口を開いた。
「…俺は瑛亮の想いを
直接は聞いてないが
アイツも汐見をただの同期として
見ている訳じゃないと思うぞ。
だから…確かめもしないまま
無理やりお見合いするのは
いつか汐見が後悔すると思うぞ。」
そう言って彼はコーヒーを啜った。