【永遠の愛を繋ぐ2人の手】(*ラブコスメ参加作品)
私はスカートの裾をギュッと握った。
「…父親が弱っていく一方で
私も来年は27歳だし…だから
早く安心させてあげたくて決めたの。」
「…だからと言って
それは間違ってるよ…。
愛梨は菊田が好きなのに…。」
湖奈美はわからないと言わんばかりの
表情で私を見つめた。
私は俯いたまま
「…そうよ…菊田が好きよ。
彼の笑顔が好きで
『ゲンカツギ』だけの気持ちでも
握手出来るのが嬉しかった。
拒否されたり、気まずくなったりしたら
友人に戻れなくなるのが怖くて
今まで言えなかった。
でも、今になって
彼も私を想ってると知っても
関西に戻った ら
なかなか会えなくなるし
きっと自然消滅する。」
「…そうなるとは限らないよ!」
湖奈美の語気が強まった。
でも、私は首を横に振りながら
「…私達は最初から無理だよ。
菊田は東京で、私は関西だから
結婚なんて…出来ない…。
湖奈美や遥晃のように
私はいつも一緒にいられない。
彼を支えてあげれない。
…それがわかってるから…私は
自分の決意が…鈍らないように
菊田に片想いしていた事を
良い思い出のままにして
彼の幸せを願いながら
次に進まなきゃいけないって…。」
その時
「…汐見…何で黙ってたんだよ。」
私の横で誰かの声がした。