クローバーの起こしたキセキ
「海原っ!お前はっ!俺のっ!最高のっ!生徒だーっっ!!!」
そう叫びながら海原君に猛ダッシュで向かってくる先生。
涙ぐみながら走って来る姿は、まるでゾンビのよう。
・・・・・うん、気持ち悪い。
海原君は向かってくる先生をひょいっと避けて、先生は壁に激突。
みんなはスルーして海原君に近寄る。
「すごいね、私知らなかったのに」
「まぁ俺は知ってたけどな」
「嘘つけー」
「今なんかすげー楽しー」
「なんでだよ」
みんないろんなことを口走っている。
でも視線は海原君に釘付け。
「ありがとう、でも、俺もう居なくなるから・・・・・」
「「「そういえばそうだった・・・・・。
絶対に転校しなきゃいけないの?」」」
そしてみんな一斉に浮かべた不満のような顔。
このクラス、変なところで団結力がある・・・・・。
「俺ももう少し一緒に居たいと思うけど・・・・・。
仕方がないんだ、もう時間がない。
じゃあまたいつか・・・・・」
そこまで言って海原君はうつむいた。
そして何か言った。
一瞬のことでまた前を向いたから誰も気づいて居なかった。
そう、私以外。
海原君は私の方へ来る。
そろそろ戻らなきゃ。
「先生、私帰ります。
明日は来ますから。
みんなバイバーイ」
私たちは教室を出た。
しばらく二人とも無言で歩く。
先に口を開いたのは、私。
「じゃあまたいつか・・・・・来世で?」