クローバーの起こしたキセキ





「好きな色は緑なのか、なんか意外だな。
イメージカラー薄紫だから」




私って紫っぽいのかな・・・・・。
まぁそれは置いといてっと。
私は携帯を操作して海原君にメールを送る。




「確認ね、きちんとできたかどうか」




私が言い終わった瞬間、海原君の携帯がピコリーンとなった。




「ちゃんと来てる。
でもなんだ、この文章・・・・・」




そういいながら海原君は私に携帯を見せてくる。
別に私は普通に書いたつもりだけどな。
“クローバーだーいすきっ”って。




「気に入らないなら・・・・・よし!送信っと」




私はもう一度海原君にメールを送った。
ピコリーンとまた着信を知らせる音。
海原君はそのメールを読んだ途端、顔を真っ赤にした。




「おま・・・・・なんて文章を送ってくるんだ」




「え?これもダメ?」




“海原君大好き!これからも仲良くしてね♪”で送ったのにな・・・・・。
何処か変な文なのか?




「・・・・・じゃあ俺からもメール送ってみる」




ピンポンパンピンとよくわからない私の着信音。
・・・・・後で変えとこ。




「きたきた、えーっと文章は“俺も”?・・・・・ありがと!じゃあこれでずーっと友達だね。
私もいつかプロフィール持ってくるから書いてね」






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