クローバーの起こしたキセキ





「ずっと友達、か。
・・・・・絶対書く、約束する」




なぜか覚悟を決めたような声。
・・・・・なんでそんな声で言うの?




「じゃ、じゃあね。
何かあったらメールしてね」




「麻美、ちょっと待て。
今日から一週間、用事があるから来なくていい。
だから一週間後、絶対また来てな」




こくんと頷き、手を振ってから私は病室を出て家へと向かった。
何の用事かな・・・・・。
そういえば碧海はあの子とどうなったのかな。
いろいろ考えながら家へと歩く。




「やっと着いた。
ふー、とっととシャワー浴びちゃお。
眠いし・・・・・」




明日、碧海に聞いてみようかな。
あの子とどうなったのって。




私はシャワーを浴びて、濡れた髪のままベッドで横になった。
うとうとしていると、声が聞こえてきた。




まだ気付かないの?






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