クローバーの起こしたキセキ





「ったく、痛いなぁ・・・・・。
麻美、お前は加減というものを知らないのか?」




「ま、まさか本当に本物なの・・・・・?」




驚きの声をあげる私に対し、先生はさも当然とばかりに頷く。
・・・・・そんな顔されても何にも聞いてないんだから分かるわけないじゃん。




「昨日メールが来なかったか?」




急いで携帯を開いて確認する。
・・・・・ある。
きた時間を見ると、十一時五十三分。
寝てたわ。




「突然だけどそっちに雷(伊藤先生)向かったから。
お母さんは二日後に帰るよ♪
・・・・・知るわけないじゃん、てかどうやって入って来たんですか?」




「お父さんになるんだしタメでいいよ。
合鍵貰ってたから。
それにドア開いてたよ、いつも開けてるのか?」




開けっ放しだったのか、危ないな。
まぁ私だけど、やったの。




「とりあえず行ってきます」




「行ってらー」




私は何も返さずにそのまま無言で歩く。
だけど思考の方はいっぱいだった。
なんで急に家に招くの、まぁ近いうち住む予定だったんだろうけど。
それにしてもキャラ変わってるよね、作ってたのか。




「麻美おはよ、早いね」






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