クローバーの起こしたキセキ
「えっと、やはりお母様が倒れたのは、衰弱が原因でした。
今月いっぱいは、無理はしないでください。
今すぐにでも退院してもいいですけど、様子を見ますか?」
私はお母さんが、100%退院すると言って無理をし倒れ、そのままエンドレスになることを理解していたので、急いで言った。
「様子を見ます。
先生、どのくらいしたら支障が完璧にでなくなりますか?」
まさか私の心を読んだわけではないと思うけど、先生は本当にエスパーなんじゃないかと思う程私が考えた事そっくりに言った。
「無理をして、倒れエンドレスになりそうなお母様ですのでそうですね・・・。
6日後と言いたいところですか、幼心を持っているおてんばさんの患者さんは、8日後にしますか!」
幼心、おてんばさんの部分で反応したお母さんは両頬を膨らまし、悪戯顏の先生を睨みつけた。
睨みつけたと言っても、とっても可愛らしい拗ねてる感じなので全くと言っていいほど怖くない。
「じゃあお母さん、私用事あるから帰るね。
本当はもっと一緒に居たいんだけど、ごめんね。
8日後の授業後・・・ん〜五時半までには迎えに行くから」
「わかったわ。
バイバイ、気をつけてよ」
「お母さんこそね。
バイバイ」
手を振ってくれたので振りかえしてから、ドアが完全に閉まったのを確認すると、全速力で走る。
途中で注意されたような気がしたか、ある場所へと向かい一心不乱に足を動かす。