クローバーの起こしたキセキ
「・・・・・は、は、は・・・・・」
「は?」
は、という言葉を繰り返す私に碧海が聞き返す。
すーっと息を限界まで吸い込んで吐き出しながら、
「はいーーーーーーーーーーーーー!!!!!?????お姫様抱っことかあり得ない!私重いのに持たせちゃったの?しかもそんなことしたら病状が悪化しちゃうじゃない・・・・・。
私、本当に最低だ・・・・・」
「海原って病気なの?悪化って悪い方に進んでるってことでしょ?麻美、落ち着け、どういうこと?」
碧海が何か言っている。
でも、何を言っているのか分からない程の自己嫌悪に陥っていた。
あぁ、私なんか、海原君と友達になるどころか、喋る資格すらない。
もう、どっかに消えちゃいたいなぁ・・・・・。
「碧海ー。
・・・・・私たち、絶交?しよっか」
できる限りの笑みを浮かべる。
「麻美、何言ってるの?熱でもあるの?」
私が今から言う言葉には碧海は傷ついてしまうよね・・・・・。
でも、青みなんかが私なんかと関わっちゃダメなんだよ。
「聞こえなかったの?だからー絶交しよって言ってるじゃん」
「なんでよ、私たち心友じゃない!どうして絶交なの・・・・・?」
碧海は笑ってはいるけど、強張っている。
語尾は震えていた。
「は?何言ってるの?私、碧海・・・・・。
ううん、あんたのことなんか、心友だなんて思ったこと一回もないから。
じゃあそういうこ・・・・・」