クローバーの起こしたキセキ





「碧海、あんなこと言ってごめんね。
私、あんなこと思ったことなんて一回もないから。
あんなこと言われた後に信じろって言う方が無理かもしれないね。
それに、私のせいで傷つけちゃったって言う事実は変わらない。
思いっきり気が済むまで殴っていいよ」




私が言いたいことは伝わったかな。もし碧海が私を殴って走り去って行っても別にしょうがない。
碧海が手を上げて行くのをみて、目を閉じた。





「・・・・・ばか。
怒ってなんかないから。
でも悲しかった、だから心友にも戻らない」




あぁ、私殴らちゃうのかな。
心友には戻れない、か。
当たり前だよね、あんなひどいことしたんだもん。





「友達にも戻れない。
・・・・・だって、私たち、・・・・・超心友だから」




そう言って、背中に腕を回された。
そっか、私がさみしかったように碧海もさみしかったんだ。
私も碧海の背中に腕を回す。





「ありがとね、碧海」





「・・・・・ばか、変なこと言わないで。
気持ち悪い」




そう言いながらあげられた顔は笑顔がいっぱいあふれていた。






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