涙で育った赤い花
食堂へ移動するとテーブルの上にはもう既に料理が並べてあった。


「彩美!ステーキだよ!あたしの言った通り!」

「ほんとだ〜。すごいすごい。」


そんな事を言いながら自分の席につく。


すると拓人くんがこっちへ向かってきた。


「波琉ちゃん。」


あたし!?
まさかあたしのところへ来るとは思ってなかったからびっくりした。


「なに?」


「好きな人いるの?」


「い、いるよ?」


「それって俺のこと?」

「え!!??」
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