私は男を見る目がないらしい。
「……はぁ。犯人はやっぱり三浦さんだったんですね。」
「え?」
「それ、そこに戻したのは私です。ついさっき」
「あ、じゃあ犯人は相原さん」
「違いますって!私は全く関係のない場所にあったそれをここに戻しただけです」
「え、じゃあ」
「三浦さんでしょう!?いつも言ってますよね!?器具はちゃんと元の場所に戻すようにしてくださいって!」
「え?あれ?犯人、俺なんだ?」
「はい。99%。コピー機の上にドン!と乗ってました。三浦さんのプロジェクトの資料がコピー機のところにあったから、そうかなとは思ってましたけど」
「あれ?いつの間に……あぁ!あの時か!ていうか、プロジェクトの資料もそんなところに!探しても見つからないわけだ」
すごく頭のいい三浦さんは仕事はバリバリできるのに、変なところが抜けているんだ。
まぁ仕事で失敗するような抜けではないからいいんだけど、やっぱりリーダーとしてもう少ししっかりしていて欲しいと思っているのは私だけではないと思う。
ぽんっと手のひらと拳を合わせて笑顔を浮かべる三浦さんに呆れ果てた私は、今度こそ!と分析室のドアノブをぎゅっと握る。
そして、息をふぅとついた。
……よし。
私は思い切ってドアを開けた。