私は男を見る目がないらしい。
 

「マジで!?そうだったんだ!」

「!?」


ドアを開けた瞬間、耳に飛び込んできた田仲さんの声にビクッとしてしまう。

田仲さんのテンションが高いのは珍しくはないけど、どうしたんだろうか?


「あっ、相原さん!聞いたよー小西くんとのこと!」

「……。えっ!?」

「水臭いじゃん!敬語なんて使う必要なんてないのに」

「あ、あのっ?」


ぽんぽんと飛んでくる田仲さんの言葉と、その隣で余裕の顔をしてにっこりと笑う朔太郎。


「きっと、ちょっと照れ臭かったんじゃないですかね?な、相原さん」

「!!」

「別に隠すことじゃないのに。相原さんと小西くんが」

「っ!?」


まさか、と思った。

私と朔太郎が付き合っていたことを言ったんじゃないかって。

下手したら、バッサリと捨てたことまで笑い話にして……

にこっと笑った田仲さんがついに言葉を吐き出した。

 
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