私は男を見る目がないらしい。
 

「もうっ!!何の話してるんですかっ!人が真剣に案件探してるっていうのに!それに、私女なんですから、そんな話を堂々と繰り広げないでくださいっ!」

「あれ?聞こえてた?」

「こっ、この距離で聞こえないわけないでしょうっ?」

「そっかー。まぁ別に俺は構わないんだけどさー。あ、もしかして、相原さんの好みのプレイじゃなかった?あー小西くん、この先は相原さんに直接教わった方がいいかもな。俺の力不足で申し訳ないけど」

「いえ。勉強になります。でも、そうですね……、確かに相原さんに教わるのが手っ取り早いですよね……。じゃあ、相原さん、お願いしても」

「アホかっ!!!」


真剣な表情で頼まれた私は、さらに朔太郎のことを怒鳴りつけた。

すると朔太郎はさっき田仲さんに教わったらしい“ワンコが大好きな飼い主に怒られてしゅんとした表情”を浮かべ、上目遣いで私のことを見てきた。

いや!ぜんっぜん、萌えませんからっ!


「その顔、気持ち悪いからやめて!」

「ご、ごめん……っ」

「その態度も気持ち悪いから!ほんとやめてよ!鳥肌立つっての!」


目の前の朔太郎は今まで見せたこともないような表情をしていて、本気でイラッとした。

田仲さんはそんな私と朔太郎のやり取りを見て、けらけらと大爆笑していた。

まったく、どいつもこいつもっ!

 
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