私は男を見る目がないらしい。
 



「三浦さん」


朔太郎に何やかんや聞かれ続けてあれから1時間半後にやっと解放された私は、まだ残業で残っていた三浦さんに声を掛けた。

田仲さんも残っていて、何事かと私を見たのが視界の端に見えた。


「え?どうしたの、怖い顔して」

「……窓口作ってください!」


バンッ!とデスクを叩く。


「えっ、窓口って何の?」

「決まってるでしょう?営業部からの質問応対です!特に小西朔太郎のっ!」

「え、でも、仲良さそうにやってるよね?小西くんもすごく真面目に聞いてるし、何の問題もないと思うけど……」

「別に仲なんて良くありませんから!それに、こんなに毎日相手するなんて、耐えられません!しかも、何だかんだで私がしてない案件まで聞かれるから、すっごく負担になってるんです!だから窓口を!一歩譲ってローテーションでも構いませんから!」

「ん~、まぁ毎日聞かれるのは大変っていうのはわからなくはないけど……」

「でしょう!?だからっ」

「あ、じゃあ、窓口をこの部屋にいる一番下の人間にすればいいんじゃないですか?三浦さんどうです?」

「あ、それいいね!そうしよう!他の案件を説明するのは勉強にもなるし」


会話に割って入ってきた田仲さんの意見に、いい案だ!と三浦さんが人差し指を立てる。

でも。

 
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