私は男を見る目がないらしい。
 

……私はたったひとつの答えを期待してる。

きっと、そんなのズルいんだと思う。

でも、すごく聞きたいと思った。

穏やかなのに、こんなにも私の心を揺さぶる人だから。

真っ直ぐと私を見つめていた長谷部さんの目線がふと下を向く。

長谷部さんの手が伸びてきて、テーブルに置いていたグラスを持つ私の手に、触れた。

その温かさに私の身体はぴくっと跳ね、触れたところを原点として、熱が全身に広がっていく。


「……冗談みたいに言ってきたけど……」

「……」

「本当に相原さんのこと、好きになった。相原さんのことが欲しい。一緒にいたいんだ」

「……」


期待していた答え。

でも、いざ真正面から言われると……ヤバイ、ドキドキする。

顔が熱くなっていく。

何も言えずにいる私に向かって、長谷部さんは言葉を紡ぐのをやめない。

 
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