恋物語。




「そっか…」


彼はフワッと優しく微笑んで私の頭を撫でる。



「あのっ…今日は本当に…ごめんなさい…っ」


ドタキャンしてしまったことが本当に申し訳なくって…頭を下げた。



「もういいって言ったでしょ。謝るなって。何…?知恵熱でも出した?」



「ち…っ!?違います…っっ」



「…ほら、その顔。俺はその顔が見たかったの。」



「へ…?」




私、今…どんな顔してるんだろう…?自分ではよく分からない…。




「あ、そうだ。知沙にプレゼント…持ってきたんだ。」


聡さんはそう言ってカバンから小さくて綺麗にラッピングされた箱を取り出した。



「…はい、これ。」



「あ…ありがとうございます…」


私は、それを受け取った。



「開けてもいいですか…?」



「どうぞ?」


優しく微笑む彼を見て私は、それを開け始める。



「ぇ……うわ…綺麗…」


その箱の中には…ハートでキラキラしたネックレスが入っていた。



「…つけてあげようか?」



「え…?」


そう言ったにも関わらず聡さんは私の返事を聞かずに私の首へ、それを付け始める。



「……はい、できた。やっぱり似合うね。可愛いよ」



「//……」


そう言って私を見つめる彼の瞳は…とても優しかった。



「…ありがとうございます……あ、あの…聡さん…」



「ん?」



「そこに置いてある紙袋、取ってくれますか…?」


私は彼の後ろにある机の上を指さした。



「んん…?あぁこれ…?はい。」



「ありがとうございます…」


私はそれを聡さんから受け取った。



実はこれ…―、




「……聡さんへのクリスマスプレゼントです…」


紙袋から長方形の箱を取り出して彼へと手渡した。



「え、ほんとに?ありがとう。…見ていい?」



「はい…」


返事をすると彼は、その箱を開け出す。





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