きみの、手



『トモ:今日告白するって言ってたけど、どうだった?』



するといきなり本題に迫ってくるその質問に、思い出してまたへこむ。



『ビビ:興味がない、ってフラれちゃったよー!』

『トモ:それはまたバッサリだね』

『ビビ:だよねぇ、本当容赦ないの!』

『トモ:けど、興味がないってことはビビさんのことを嫌いってわけではないんじゃない?』



「……」



けれどトモさんのその一言に、目から鱗が落ちた。

そっか、『女に興味がない』ってことは私のことが嫌いなわけではないってこと…つまり、まだチャンスはある!



『ビビ:そうかも!ありがとうトモさん、私頑張る!!』

『トモ:うん、頑張って』



興味がないなら持ってもらえばいい。結果は私の頑張り次第だ。転んでもタダじゃ起き上がらないんだから。

よし、じゃあまずはやっぱり女子力アピールだよね!うん!

私はそう気合いを入れると台所へと立った。


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