星使いの少女

ーそんなに嫌なら辞めちゃえば?



頭の中で声が木霊する。



「それは…」



ー誰もアンタなんか見ちゃいない。



「そんなことっ…」



ー言い切れるの?星使いってだけであんなにも崇められ、軽蔑され、責任全てを押し付けられたのに。



「違う…」



ーアンタは死ぬため、このくだらない世界に身を捧げるために産み落とされた存在。



「違うッ!!」



あたしは…あたしはッ!



ーアンタなんかこの世にいなくていい存在なんだよ。



「この世に、いなくていい…」



ーアンタがこの世界に命をかけたって誰も悲しまない。覚えられもしない。



「あたしは…忘れられるの…?」



嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。


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