好きじゃない、はず。―ラブレター・マジック―

五時間目は先生の出張で自習に。

でも、今の時期は当然みんな自習なんかしない。

自然とみんな文化祭の準備を始めていく。


「大分進んだね」


この文化祭を仕切っているリホにそう言えば、リホは満足そうに頷いた。


「本番までもう少しだからね。
最後までこの調子で頑張るよ!」


文化祭……か。

結局瀬戸に結衣とどうなったのか聞けなかったけど……。


もう終わったことだから


瀬戸は確かにそう言っていた。

瀬戸は結衣の最後のお願いを聞くことに決めたんだろう。


「……いいな」


もし、あたしが昼間も一緒にいたいと言ったら瀬戸は一緒にいてくれるのかな。


……いやいやいや。何考えてるの、あたし。

瀬戸の告白を長い間放置してるのはあたし。

そのせいで瀬戸を傷つけているのもあたし。


……そんなの、都合良すぎるって。

せめて告白の返事をしてから言うべき。

……でも、今それをしたら瀬戸を混乱させてしまうような気がして。


……なんていうのは、ただの言い訳だけど。

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