紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~


「付き合ったのは、中学二年の終わりくらいだったかな?」


「うん、たしかそうだったよ。…そしてルキアが中学三年の卒業間近のある日、忽然と消えてしまった」



青治の問いに朱利がそう答えながら持っているフォークでハンバーグを刺し、口に入れる。


そんな一連の動作を見ながら、そう言えば生徒会室でそんな事を誰かが言ってなと思い出した。




「それから蓮殿はルキア殿を探す為、毎日学園の外に出て必死に探していました」


「…あぁ、だったな。蓮の命令で俺達『焔龍』もあの頃、ルキアを捜したっけ」



章吾と鏡夜があの頃の事を思い出してか、どこかボンヤリとしながら口にする。


必死に蓮はルキアを探した。



それ程までに当時、ルキアの事が好きだったんだとすぐに分かった。




それは…、今も?


胸が痛い---




蓮に聞けばいい事なのに聞けないのは、恢の事が頭の片隅にあるからなのかもしれない。


本来の私だったら強気でルキアに食ってかかる筈なのに、こんなにも自信なさげな自分が凄く嫌だ。



もう、何でこんなにグタグタ自分は考えているの?


イライラする。



溜息をつこうとした…、


その時だった---



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