紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~
「な、何よ?」
「綾香って、彼氏がいるのに他の男と抱き合うなんて最低ね」
「………ッ」
別に、私から鏡夜に抱きついたわけではない。
それでも…、
ルキアに言われた言葉が胸に突き刺さり、それ以上何も言えなくなった私は口を噤んでしまった。
蓮は鏡夜と抱き合っていた私の事、どう思っているのかな?
チラッと、ルキアと腕を組んでいる蓮に視線を向けてみた。
その視線はどこを向いているのか…、
私を見てはいなかった。
蓮、もしかして怒ってる?
どうしよう…。
胸がズキズキと痛い---
蓮に嫌われたかも?
そう思うと、目に涙が滲んでくる。