紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~


そんな私の態度が気に食わなかったのか一度ルキアは大きく溜息をつき、そして蓮を連れ立って歩き出した。


そこは私の座っているテーブルの一つ前の席だった。




二人とも私に背を向けるように、隣同士に腰掛ける。


座るとき一度、蓮から腕を放したルキアは座った途端、また蓮の腕に自分の腕を絡ませ、そして蓮の肩にもたれかかった。




何を話しているのかは分からないけど、ルキアは楽しそうに肩を震わせながら笑っている。


蓮はそんなルキアに対し何を話すでもなく、ジッと黙っていた。




ルキアに対して別に楽しそうにしているわけではないけれど、それでも仲良く肩を並べている蓮を見ていると胸の痛みが寄り一層強くなっていく。





あぁ、自分だって不本意だけど鏡夜と抱き合っていたのに…、


蓮が他の女と一緒にいるのは、見ていたくはない。




文句を言いたいのに…、


何も言えない自分がもっと嫌だ---




…ってそうだった!


今更ながらに気付いた私は、目の前の鏡夜を押しながら見上げた。


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