紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~
「蓮…、今までごめんね」
「………」
私の言葉にただ聞いているだけで何も言わない蓮に、本当に申し訳ないと眉を下げた。
そんな私を見て、微かに蓮の表情が緩んだような気がした。
「私、ずっと勘違いしてた。………自分は恢が好きなんだって」
「………本当だ。ハラハラさせんな」
そう言った蓮は大きな溜息をはいて、また私をギュッと抱きしめる。
蓮の鼓動が、いつもより早い。
もしかして緊張してるの?
「ほんと、ごめん」
「しかし………、許せないな」
あ…、やっぱり蓮以外の男性に心が揺れたのが許せなかったの?
そんな私の心配を瞬時に悟ったのか、すぐに答えをくれる。