紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~
「いや…、勘違いするな。俺達獣の遺伝子を持つ者が異性に惹かれるのはしかたないんだ」
「じゃぁ…」
何で?
と、聞こうと口を開いた時、私の顎を蓮の手が捕らえ、そして顔を上に向かされた。
金色の瞳が私をジッと見つめる。
いつのまに、瞳の色が変わっていたの?
こんな状況だというのに、蓮に見惚れてしまう。
「俺だってルキアといると、今だ…」
「今だに、…惹かれる?」
「………あぁ」
その言葉にズキン…、と胸が痛んだ。
そっか…。
それってもしかして、私が恢に感じた気持ちと同じなの?
それならば仕方ないと、思ってしまった。
それでも…、
自分の事を棚に上げておいて、蓮には私だけを見て欲しいと思ってしまう。
そんな気持ちを持ってしまう私って、わがままだよね?