紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~
「それは…、愛しいという気持ちなんだよ」
「愛…しい?」
「そうだ。…お前だけだ。俺の心がこんなにも求めたのは」
その気持ち…、
よく分かるよ。
蓮に初めて会ったあの時からずっと、愛しく感じている。
そして…、
あなたを守りたいと。
これは…、
恢に対する気持ちには、ない思い。
これが蓮の言う愛しいという思いなのだとしたら、私は恢ではなく蓮が好き。
蓮だけが、好きなんだ---