紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~
「隆之さんが?」
「うん」
昨夜の出来事を良牙言うと、ふーん…と壁に寄りかかり思案するように目を瞑ったまま考え込んでしまった。
そのまま黙り込んでしまっては、話しかけたくても話しかけられない。
しょうがないな…と、手持ちぶたさの私はすぐ横にあった椅子に腰掛けた。
この空き教室は何かあるたび、よく使用しているなぁ…と思いながら目の前の机をツツーッと指先で撫で上げてみる。
すると、ホコリがこんもり指先についた。
フッと息をはき、ホコリを落とす。
一体、どれくらいこの教室を掃除していないんだろう?
…と考えたところで前回、ここで蓮とキスした事を思い出してしまい顔が赤くなってしまった。
やばい…と急いで横を向き、窓の外に視線を向ける。
この顔を良牙に見られたら絶対にからかわれるよね…と思って顔を背けたんだけど良牙、気がついてないよね?
チラッと良牙を盗み見ようと、視線だけ動かしてみた。