大切なモノを守るために

4月から関係は始まって
気づけば11月だった。

何度か耐えられずに
もう投げ出そうなんて
思う日もたくさんあったけど

それでもやっぱり好きな気持ちは
いつも変わらず私の中にあって
離れることなんて考えられなかった。
離れる事の方が
たつみに嫌われる事が
嫌で怖くて仕方なかった。


夏に番号をたつみが
やっと教えてくれてたから
私はもう一人じゃなく
たつみが考えてくれてるんだと
強く認識した。


11月のある日の昼間
私は高校にいたけれど
たまたま自習の時間で
たつみからかかってきた電話に出た。


するといつも聞いてた
たつみの声でなく
女の人の声だった。

そして電話先の女の人は
私に尋ねてきた。

「私この人の妻です。
 この人のどのような関係ですか?」


初めて何か音が立てて崩れた。

本当に音が聞こえた。

もう意味も何もかもわからなかった。
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