大切なモノを守るために
人通りのないところに
車をとめて話した。
たつみは
ごめん。
嘘ついてたこと本当に謝る。
嫁と子供がいる。
ごめん。本当にごめん。
けど図々しいかもしれないけど
付き合っていてほしい。
嫁の方と離婚するから離れないでほしい。
たつみが引き止めるなんて
思ってなかったから
内心驚いたけど
もう泣き崩れすぎて
頭は回転できずにいた。
そして私は謝られたことよりも
嫁と子供の存在を肯定された方が辛かった。
どうせ嘘つくなら最後の最後まで
嘘貫き通してほしかった。
私は
別れるよ。
誰も願ってくれないし
祝ってももらえない。
嫁と子供に迷惑しか与えない。
好きだけど
好きだけど
別れなくちゃいけないでしょ。
本当はこんな事言いたくもない。
本心は全て裏返し。
たつみの前では
ずっと裏返だったのかな?
ごまかし続けて結局全て
つじつまが合った。
これ以上嘘塗りたくる事も出来ない。
だから私は世界一好きな人に
自分の口から離れることを伝えた。