深海魚Lover
その時だった----お箸で食器を叩く音がする。


「ねえねえ
 キョンさんもメイちゃんも
 もうたべないの?
 
 だめだよ、のこしちゃ!」

「あっ、ほんとだ 
 食べなきゃだね

 ケイジさんもお酒ばっかり
 召し上がってないで

 おいしいですよ、食べてください」

「ああ、頂こう

 ジュンジ、さっきの箸で
 音たてちゃいけないぞ
 行儀が悪い」

「はーい、わかりました」

「ふぅー」


京次さんの視線が私から逸れて、ほっとした私はつい息を漏らしてしまった。

だけど、さっきの京次さん、なんだかいつもとは違う。

怖いぐらい真っ直ぐな強い視線に、私の体は熱くなる。

貴方に見つめられると、私はこんなにも息苦しくなる。
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