深海魚Lover
「はい、それで四人と犬が一匹?」

「ああそう、四人と犬一匹で
 あの家で幸せに暮らしてた

 俺にとって出雲と絢は大切な家族

 もちろん、ジュンジも
 
 そして芽衣子

 おまえもな」


芽衣子……

初めて貴方に名を呼ばれて、私のこの胸はひどく高鳴る。

苦しいなんてもんじゃない。

ドキドキドキッ、このまま私はどうなってしまうんだろう?


低く艶のあるその声に

痺れるその視線に

今度は私が酔ってしまいそう。


愛する人に私は問う。


「私も、わたしもあなたの家族?」

「ああ、そうだ

 おまえが望むなら
 今夜、家族になろう」


痺れるその声……


「……」

「嫌か?」
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