深海魚Lover
私が貴方にしてほしいこと……

それは、声に出してはとても言えません。


貴方の驚いてる瞳がくすぐったい。

今度は片眉だけを上手にあげてみせる、貴方。

コクンコクンと小さく頷いた後、貴方はすばやく私の手を取り引き寄せた。

中腰のまま、私は貴方に抱きしめられる。

貴方の腕の中、近づいた二人の距離----


「今日だけ、特別」


そう耳元で囁いた貴方は私の体を軽く抱き上げ、私は貴方の肩に片腕を回してしっかりと摑まった。


「お姫様抱っこだなんて
 重くないですか?」

「黙って腰が抜ける」

「えっ、うそ!?」

「なんて嘘だよ」


貴方のクシャッとした微笑は、私の母性を掻き立てる。

今から抱かれようとする貴方に母性を感じるだなんて。


ドキドキドキッ!
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