深海魚Lover
「私は強く貴方だといいのにと願ったの
 
 そして貴方だと知った時、この胸は
 張り裂けそうなほどに高鳴った

 これはきっと運命ね」

「再会、永遠、運命
 何とも大層な解釈だな

 でもまあ、嫌いじゃねえけど
 
 今日のところは悪い
 行かなきゃいけない用ができた」

「そう、なら仕方ないわね」

そう言いながらも出雲の腕をずっと握り締めて離さない手。

放せない手、見つめる強い視線……

先を急ぐ出雲は折り合いをつけるべく、女に言った。

「明日、20時に店に顔出す」

「約束よ」

「ああ」

離れた手、出雲は支払いを済ませ一人店を出る。

酒に酔うこともなくその場にしっかりと立つ。

路上に立ち、スマホを手に取る出雲は誰かに連絡を取ろうとした。

その時、店から出て来た女のハイヒールを履いた足元がふら付いた。

出雲はサッと彼女の脇を掴む。

「もう酔ってるのか?」

「まさかぁ
 ごめんなさい、ありがとう」
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