深海魚Lover
書斎として使われている部屋を粗方かたして、お布団を二組ぴったりとくっ付けて敷いた。

「ちょっと狭いが、何せ急だ
 これでいいだろう」

「はい」

「じゃあ、俺達は寝るとするか」

「えっ!」

潤司君が一人眠る部屋へと向かう京次さんの背中、カーデガンの裾を掴んだ私は貴方に問う。

「あの、お二人のこと
 起きて待っていなくても
 いいんですか?」

「ああ、鍵なら渡してある
 勝手にやるだろう

 行こう」

「でもっ、お食事とか……」

「飯?そんな心配要らねえよ」

「そうですか?」

「ああ」

京次さんはそう言うけれど、本当に客人を放っておいてもいいの……?

その場に立ちつくして考えている私の手首をギュッと掴むのは京次さん。

貴方がその手を強く引くと私はその腕の中へ、強く抱きしめられる。

そっと私の額に触れた貴方の唇

そっと見上げる私……
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