深海魚Lover
だけどそこはゴールではなくて、俺はもうそこを離れ

こんな寒空の下、待ってる。

ただ、待ち続けてる……


煩わしいこと考えたくない。

未来のことなど、どうでもいい。

俺はただ、自分の居場所を探し求めているだけ。


ここは、息苦しくて堪らない!

わたしは破裂する

陸には住めない生き物さ。



眠る出雲に降り注ぐ、優しい陽射し----

優しい木の香りに畳の香り……目を覚ました出雲にまで聞こえるパタパタと廊下を走る足音と声。

玄関口で靴を履く潤司は手招いた。

「キョンさん、はやくぅ」

「ああ、今行く

 そういうわけで展示会場の下見をした後
 個人授業の生徒さんの家に行くよ」

「はい、わかりました」

「そうだ、スガちゃん
 絵の方はどう、順調か?

 昨日、下山君から催促とも取れる
 連絡があったが」

「はい、私の方にも……
 絵は三分の二が描き終えたところです」
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