深海魚Lover
通されたリビング----

グレイッシュな色味をベースにしたリビングに目を引く赤いソファー。

「京茨先生、こちらに座りましょう」

「……ああ」

親しく腕をとられ、席まで誘導される京次。

椅子を引かれ腰を掛けた京次の隣の席には華子が座る。


テーブルの上には高級ブランドの食器に乗せられたフルーツケーキ。

それは、この家のご主人お手製。

奥さんがナイフでケーキをカットすると、レーズン、クランベリー、アプリコットなどのドライフルーツが偏っている部分がある。

「あらま」

「何、これもご愛嬌だよ」

甘い匂いが広がる部屋に現れた男性は、エプロンを外し席につく。

「さあ、ケイジ先生
 試食してみてくれないか?

 姿はいびつだか、今回のは
 味には自信あるぞ」

「はい、では頂きます」
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