深海魚Lover
「大切なものがそこに在るから!」

京次は、強く真っ直ぐな瞳をしてそう言った。

「大切なもの?」

「はい、私は守らなければならない」


守られたこの命、今度は私が守る番。

いざとなれば……

『キョンさん

 潤司にはもうあなたしかいない』

絢の声、聞こえて

俺の中、STOPがかかる!


京次の思ってもみない言葉に静まり返る室内----

華子は驚き、そして息を飲む。

「どうぞ、ご心配なさらないで下さい
 それは今すぐと言う話ではありません

 私も人の親、子供が育つまでは
 もっとずっと先の話……」

そう、例えこの時、何か事が起ころうとも俺は動くことはできない。

「こんな考えを持つ私にさぞかし
 嫌悪感を抱かれたことでしょう

 どうぞ私のことは
 クビにして頂いて構いません」
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