深海魚Lover
以前のように明るくなったこの家で過ごす日々には、いつか終わりは来る。
いつか……
車を停めて降りる俺の元へと駆け寄る、俺の大切なものたち----
「キョンさ~ん」
「ケイジさ~ん
おかえりなさい」
「ただいま
ほらっ、ジュンジ
いつものお土産もらったぞ」
「わぁーい、なにかなぁ」
ケーキの入った袋を受け取った潤司はさっそく中身を確認している。
そんな潤司はとりあえず今だけ放っておいて、俺は君の手を取り引き寄せるとこの腕に抱きしめた。
黙ったまま、ただただ強く抱きしめる。
「わっ、驚いた
……
ケイジさん、どうかしましたか?」
「いやっ、ただいまのキスは?」
「えっ!それは、今はちょっと!」
「どうしてだ?」
頬を赤く染めながら、君が指差した方向に見えた人影。
「ああ、お邪魔虫かい?」