深海魚Lover
「えっ、誰がですかぁ
違いますよ
私は二人を引き合わせた
愛のキューピット下山ですよ」
「分かってるよ
さあ、こんなところで話してないで
中へ入ろう
早くスガちゃんの完成した絵
見せてよ」
「はい、今すぐ!」
玄関口から家の中へと順番に入って行く。
そう、ひとりふたりと姿を消して……
深い深い、海の底
深海----そこは、暗黒世界。
視覚を必要としない暗闇の世界で必要のない目を退化させて生きる深海魚。
上方から差し込むわずかな光を利用するため目を大きくして生きる深海魚。
どちらの道も間違っちゃいない。
ふたつの道、それぞれの生き様。
玄関先----
いつもの場所に鍵を置こうと投げようとしたその時、俺はある事に気づいたがもう手遅れで、手元を誤り鍵は床に落ちた。
「やっちまったか」
落ちた鍵を拾いあげてくれた君。
「それ、飾り大丈夫か?」